5月8日(日)の母の日。対ジャイアンツ戦で9回に決勝打を放った山崎晃大朗のヒーローインタビューが話題になっている。
この記事でわかること
- 山崎晃大朗のピンク色「気持ち悪い」発言が話題
- 気持ち悪いはピンク色が目に入って集中できないという意味
- ピンク着用は母の日イベントとしての特別ルール
- 選手が集中できる環境づくりが必要
メディアニュース
母の日のピンク用具は「気持ち悪い」? ヤクルト山崎のヒーローインタビューが物議、理解の声も
2022年5月8日の「母の日」の試合で決勝打を放った東京ヤクルトスワローズ・山崎晃大朗選手。ヒーローインタビューでの発言が、野球ファンの間で物議を醸している。
「母への感謝」を込め、選手たちがピンク色の用具を身に着けて臨んだ試合。ただ、山崎選手は自身が身に着けたピンク色の用具について「視界に入るのが気持ち悪いなと思ったんで、途中で外しました」と発言した。歯に衣着せぬコメントに「もう少し考えて発言してほしい」と厳しい指摘が聞かれた一方、理解を示す声も出ている。
問題のシーン
インタビュー内容
--どんなことを考えて打席へ?
「(前の打者の)中村さんも塩見もすごく粘って塁に出たので、なんとか僕も後ろにつなぐことを意識して真っすぐ一本に絞って打ちました」
--打った感触は
「ちょっとフライになったかなと思ったけど抜けてくれと思いながら走りました。塩見が一生懸命走っていたので、『がんばれ』って思いながら走りました」
--今シーズンは途中からゲームに出る機会が多い
「まずは走塁、守備で僕の立ち位置を確立していかないと、と思っています。その中で1打席あるかないか。その中で結果を残せてよかった」
--母の日。選手たちはピンクのアイテムをつけていた
「ベンチにいる時、普段、身につけない色をつけていたんですけど、ちょっと自分の視界に入るのが気持ち悪いなと思ったので途中で外しました」
--「・・・」
--巨人に勝ち、同一カード3連勝
「本当に大きいと思うので、神宮に帰ってまだまだ試合は続きますけど、ひとつひとつ勝っていけたら、どんどんチームは上向きになっていくんじゃないかと。頑張っていきたいと思います」
山崎選手の素直な意見に好感が集まる
真面目な顔でインタビューに答えた山崎選手。ぶっこんだボケをスルーされてしまったこともあり、一部の視聴者に不快感を与えてしまったようですが、その素直な感想をネット上では肯定的にとらえる意見が多いです。
ネットの意見
- 別に何か特定のものを侮辱するような発言ではないしいいんじゃない?
- 違和感があって集中するのに障害になるなら無理にピンクを身に付ける必要は無いと思う
- プレーに支障をきたすので、自分の判断で外したというだけのはなし。批判はお門違いかと
- 選手側が気を遣って何も言えなくなる状況こそが危険だと思う
- 母親への感謝の気持ちの表し方を押し付けるようなやり方はいらないような気もする
球場がショッピングピンクに染まった違和感
視聴者の中には、選手や審判がピンク色を着用していることに違和感を覚える人も多くいたようです。
意見
- 色が派手すぎて目が痛くなった
- 確かに目には違和感あった。球審はピンク過ぎ?
- 母はピンクカラーって言う決めつけも今のご時世に逆行してるのよね。
- 母の日はピンク着けたりするのに父の日はしないの?
私も、まず驚いたのが主審のマスクの色でした。ピンクといってもかなり明るいショッキングピンクです。
視聴者でさえ気になるピンク色なのですから、実際にフィールドに立つ選手にはかなり気になる色味だったのではないでしょうか。
そもそもショッキングピンクは着用禁止
今回の母の日イベントで選手や審判が着用したショッキングピンク。これは母の日限定の特別ルールで、通常の公式戦では着用することができません。
NPBに限らず、社会人野球などのアマチュア野球でも、選手が着用するものの色味は、公認野球規則で厳しく定められています。
一例として、グローブの色はPANTONE 14より薄い色は着用することができません。
PANTONE 14とは
PANTONEとは、アメリカに本社がある色見本の企業です。紙の印刷物以外に、WEBやプロダクトにおいても使用されているなど、幅広い用途で使われています。色の一つ一つにナンバーが割り振られており、ナンバーを指定することで、色の共通認識をもつことができます。
明るい色はボールを見にくくさせてしまうので、着用できる色の濃さが決まっています。
(参考)公認野球規則の表紙の色はグラブの限界色
山崎晃大朗の素直な意見は貴重
山崎選手がインタビューで語った「身に着けていて気持ち悪い」という言葉は、選手として非常に素直な意見だと思います。
私たち観客やテレビの視聴者が思った以上に、選手にとっては違和感を感じていたのです。
山崎選手の言葉は、字ずらだけ切り取れば、母に感謝するイベントとして、その象徴であるピンクのアイテムを「気持ち悪い」と表現して何事だ!言葉を選べ!という批判の声が上がるのも当然です。
しかしながら、山崎選手の語った言葉は1プレイヤーとして正直な言葉であり、プロとしての矜持を感じるヒーローインタビューだったと思います。
「母の日」イベントとして、ピンク色を着用するという趣旨は問題ないと思いますが、今年のイベントはあまりにもピンク色が多すぎた感があります。
山崎選手の意見をないがしろにするのではなく、選手が集中できる環境づくりをお願いしたいと思います。
まとめ
まとめ
- 山崎晃大朗のピンク色「気持ち悪い」発言が話題
- 気持ち悪いはピンク色が目に入って集中できないという意味
- ピンク着用は母の日イベントとしての特別ルール
- 選手が集中できる環境づくりが必要