高橋奎二、6回無失点「何とか粘って投げられた」
ヤクルトの先発・高橋奎二投手(25)は6回をわずか3安打無失点の好投。緩急巧みに4つの併殺を奪うなど、打者を手玉に取った。
〝魔球〟エアベンダーの習得を開始
満員御礼となった今季初の〝東京ダービー〟。前回12日のDeNA戦(神宮)から中8日での先発に「しっかり低めを丁寧に意識して投げていきたい」と意気込んで迎えたマウンドで、躍動した。
WBC日本代表として世界一獲得に貢献した左腕。大会を終えて帰国後、伊藤投手コーチの助言で、ある〝魔球〟の習得を開始した。
練習したのは米大リーグ、ブルワーズの守護神・ウィリアムズが投じるチェンジアップ「エアベンダー」。
スライダーの回転をしながら空気抵抗に反して左打者の内角に食い込むように沈む軌道が特徴で、ゴロを打たせる目的でブルペンや実戦で取り組み始めた。
思惑は、面白いようにハマった。一回。1死から2番・中山に四球を出したが、続く中田翔を132キロエアベンダーで投ゴロ併殺。
「真っすぐで入ってくるだろうなというときに投げて、ゴロを打たせたりできたらいい」という意図の通りに投げ切った。
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