吉村貢司郎が〝七回の悪夢〟で5勝目ならず 六回まで無安打投球も逆転許して降板
尊敬する先輩が生み出した勢いに乗った。ヤクルトの2年目右腕、吉村貢司郎投手(26)が先発し、神宮のマウンドで躍動。
今井との投げ合いを意識し、「ロースコアになると思う。なるべく先取点を取られないようにバッターを抑えていければいい」と意気込んでいた通り、力強いボールを投げ続けた。
六回まで無安打投球
150キロ超の直球と落差のあるフォークボールを駆使。四回は3番・外崎、4番・蛭間、5番・岸のクリーンアップを三者凡退に抑え、五回は6番から始まる西武打線を3者連続三振に斬った。
六回まで2四球を与えたが無安打投球を続けた。
石川雅規の23年連続勝利達成に刺激
6月2日の楽天戦(楽天モバイルパーク)では、球界最年長の44歳左腕、石川が五回降雨コールドにより5回無失点の完封。
今季初勝利を挙げて、プロ野球史上初となる新人年から23年連続勝利を達成し、チームの連敗を5で止めた。
先輩の投球を映像でチェックした右腕は「石川さんがいい流れを持ってきてくれたので、その流れに乗れたらなと思います」と話していた。普段から「ピッチャーはいかにカウント負けしないかが大事」などとの助言をくれる大先輩が生んだ流れに乗りたい。
しかし、1―0の七回に悪夢。先頭の外崎にソロを被弾した。さらに2死二塁のピンチで栗山に勝ち越しの二塁打を許してしまった。6回2/3を投げ3安打2失点で無念の降板。5勝目がスルリと逃げていった。