返礼品に「村神様」バット 岐阜・養老町ふるさと納税、町おこし期待
プロ野球の日本選手のシーズン最多56本塁打を放ち、史上最年少で三冠王を獲得したヤクルトの村上宗隆内野手(22)。使用するバットは、岐阜県養老郡養老町のミズノテクニクス養老工場で作られる特注品だ。村上選手のバットを手がける同社の名和民夫さん(55)は「大活躍に微力ながら関われたなら、こんなにうれしいことはない」と喜んだ。
プロ1年目から村上選手のバット作りを担い、春季キャンプから年間を通じて約100本を提供する。長さはやや長めの86センチで、重さは880~900グラム。20グラムの幅は相手投手などに合わせて本人が選ぶためのものだが、平均の倍の幅を使いこなせるのは村上選手の技術ならではという。
「高卒1年目とは思えないほどバットへのこだわりがすごかった」。当時から長さや重さ、グリップの厚みに細かい注文があった。「普通はどんな風がいいか尋ねられるが、具体的な自分の意見を持っていた。周囲に好かれる人柄から先輩にたくさん助言をもらっていたのでは」と推測する。
初めて会ったのは、プロ1年目のシーズンを終えた2018年11月。「バットの調整のため工場まで来てもらった。好青年そのものだった」と振り返る。1軍定着後のこの4年では、球場に出入りする際にしばしば会ってきたが、「人柄は変わらない」と語る。
本塁打王を岡本和真内野手(巨人)と分け合った昨季のシーズンオフの出来事が忘れられない。年の瀬の12月、注目度の高さから過密日程をこなす村上選手が工場に来られなくなり、代わりに名和さんが東京・神田町の自社旗艦店まで出向いた。バットの調整を終えると村上選手から「サインを書きましょうか」と言われ、名前に添える文字を「本塁打王」と「リーグ優勝」の2択で迷った挙げ句、両方を書いてくれたという。サインボールは自宅の自室に大切に飾ってある。
厳しいプロの舞台で戦う選手が使うバットを作る上で、譲れない信念がある。「理想は選手に一切の不安を感じさせないこと」。バットの存在を忘れるくらいに「四角い打席に立つ選手が、目の前の投手にのみ集中してくれれば」と願う。
三冠王は史上8人目。過去に三冠王に輝いた落合博満(ロッテ)やバース(阪神)のバットを手がけたのは、師と仰ぐ前任の久保田五十一さん(79)だ。「自分にとって(三冠王のバットを手がけるのは)1人目。ちょっとだけ久保田さんに近づけたかな」とほほ笑んだ。
出典:岐阜新聞
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参考【ふるさと納税】ヤクルトスワローズ関連の返礼品まとめ
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