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嶋基宏と内川聖一が現役引退

内川聖一(左)と嶋基宏

 セリーグ連覇を果たした熱気も冷めやらないヤクルトファンに衝撃のニュースが飛び込んできた。

 嶋基宏捕手兼任コーチ補佐(37)、内川聖一内野手(40)が今季限りでの現役引退を決意したことが27日、分かった。

 歓喜の優勝の陰で、長年、プロ野球界を盛り上げてきた2人がユニホームを脱ぐ決意を固めた。関係者の話を総合すると、ともに出場機会の減少などから決断した模様だ。

 プロ16年目の嶋は楽天時代の2013年に正捕手として日本一に貢献。20年にヤクルトに移籍し、今季から選手兼任コーチ補佐を務め、豊富な経験でリーグ連覇を支えていた。今季22年目の内川は通算2185安打を誇り、横浜(現DeNA)時代の2008年には右打者最高打率の・378を記録した。

嶋基宏(しま もとひろ)

 1984年(昭59)12月13日、岐阜県生まれ。中京大中京では3年春に甲子園出場。

 国学院大を経て06年大学生・社会人ドラフト3巡目で楽天に入団。新人の07年から主力に定着し、13年には球団初のリーグ優勝と日本一に貢献。

 10、13年にベストナインとゴールデングラブ賞。11、13年に田中将大と最優秀バッテリー賞。

 19年限りで楽天を退団し、20年からヤクルトでプレー。15年プレミア12日本代表。179センチ、84キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2000万円。

 嶋は国学院大から06年大学・社会人ドラフト3巡目で楽天入り。野村監督の下、1年目から出場を重ねた。正確なスローイングや勝負強い打撃が評価されるが、リーダーシップこそ真骨頂。東日本大震災に見舞われた11年、開幕前の復興支援試合・日本ハム戦での「見せましょう、野球の底力を」のスピーチは、日本中の人々の心に刻まれた。13年には田中将の24連勝を引き出し、球団初の日本一に貢献した。

 出場機会を求め、19年限りで退団。20年からヤクルトでプレーする。出場は減ったが、練習から大きな声を出す姿は健在。内山壮ら若手捕手へ積極的に助言を送り、今季はコーチ補佐を兼ねる。ここまで出場1試合のみも、頭脳として連覇を下支えした。

内川聖一(うちかわ せいいち)

 1982年(昭57)8月4日、大分県生まれ。大分工では甲子園出場なし。00年ドラフト1位で横浜入団。

 08年に右打者最高打率で首位打者、最多安打、最高出塁率。10年オフにFAでソフトバンク入り。

 11年に史上2人目の両リーグ首位打者でパ・リーグMVP。20年限りでソフトバンクを退団し、21年からヤクルトでプレー。

 ベストナイン5度。ゴールデングラブ賞1度。09、13、17年WBC日本代表。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4000万円。

 内川は大分工から00年ドラフト1位で横浜(現DeNA)入り。若い頃は体調不良などに苦しみ、レギュラーに定着できない時期が続いた。だが、屈指のバットコントロールを身につけると、08年には右打者歴代最高打率の3割7分8厘で首位打者、最多安打、最高出塁率の3タイトルを獲得した。09年の第2回WBCで日本代表入りし、世界一に貢献。球界を代表する右打者へと飛躍し、侍ジャパンの常連となった。

 10年オフにFA権を行使し、地元・九州のソフトバンクへ移籍。常勝軍団の主力として活躍を続け、11年に史上2人目となるセ、パ両リーグで首位打者。18年には通算2000安打を果たした。ただ、出場機会が減り、20年オフに現役続行を目指し退団。昨季からヤクルトでプレーする。今季はチームがコロナ禍に見舞われた7月に初昇格。6試合で3安打に終わるも、存在感をみせた。2軍でも若手への助言を続けてきた。

出典:サンスポ日刊スポーツ

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